Webサイトのセキュリティ対策一覧【無料チェックツールも解説】
Webサイトを運営する上でのリスクとして考えられるのが、不正アクセスなどによって重要情報や個人情報が流出してしまうことです。
特に企業サイトの場合、個人情報の流出によって顧客からの信頼を失ってしまうことにもつながってしまうでしょう。
そこで本記事では、
- Webサイトで行うべきセキュリティ対策一覧
- 無料でセキュリティチェックを行うことができるツール3選
- セキュリティ対策が導入済みのレンタルサーバー
などについて詳しく解説していきます。
Webサイトのセキュリティ対策を見直したい人にとって必見の内容になっていますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
Webサイトのセキュリティとは
Webサイトのセキュリティとは第三者がインターネット通信を利用して
- サーバー内の情報を盗む
- サイトを乗っ取り
- サイトの内容を改ざんする
などの被害から守るための対策のことを指します。
常にインターネットにつながっているWebサイトの場合、上記のようなサイバー攻撃を仕掛けられるリスクは常にあると考えたほうが良いでしょう。
実際に官公庁関連のサイトや大手企業が運営するサイトでも乗っ取りやハッキングが行われた事例があり、セキュリティ対策を行うことは必須となっています。
サイバー攻撃は決して他人事ではないので、しっかりとセキュリティ対策を行うことが重要です。
Webサイトのセキュリティ対策を行う必要性
Webサイトを運営するのであれば、必ずセキュリティ対策を行うようにしてください。
セキュリティ対策をおこたってしまうと、
- 知らない間にメールアドレスやパスワードなどの個人情報が流出してしまう
- 勝手にサイト内の情報が変更されてしまう
などの被害にあってしまうリスクが考えられるからです。
特に企業サイトの場合、顧客の個人情報流出によってブランドイメージが低下し倒産に追い込まれてしまう可能性もあります。
NICTERにおけるサイバー攻撃関連の通信数の推移:総務省
上記のようにサイバー攻撃の数は過去6年間で8〜9倍にも増えているデータもあるため、Webサイトのセキュリティはますます重要になってくるでしょう。
Webサイトのセキュリティ対策不足が原因のトラブル事例
2000年1月24日,科学技術庁のホームページが改ざんされたのを皮切りに,官公庁関連のWebサイトに対する不正アクセスが相次いだ。被害は10件を超え,改ざんを受けたWebサイトの多くは,事件後2週間以上も閉鎖されたままだ。
日経XTECH
上記のように官公庁関連のサイトに不正アクセスが行われた事例があります。
Webサーバーに修正ソフトを適用させる作業をし忘れていたことが原因とのことで、セキュリティ対策の基礎的な知識があれば防げるトラブルです。
こちらの事件は日本でも最大級のWebサイト乗っ取り事件として知られており、多くの個人情報が流出してしまったためセキュリティ対策の重要性を実感することができるでしょう。
Webサイトの乗っ取りに関する詳しい内容は、Webサイト乗っ取り(改ざん)の被害を受けた際の対処法・対策を解説の記事でも詳しく解説しています。
Webサイトのセキュリティ対策一覧
- システムを最新の状態にアップデートする
- パスワードを難解なものにする
- SSLサーバー証明書を取得する
- 定期的にセキュリティチェックを行う
- セキュリティ機能が導入済みのサーバーを使用する
Webサイトで行っておくべきセキュリティ対策の一覧は上記の通り。
上記のセキュリティ対策を行っておけば、外部からサイバー攻撃を受けても被害を最小限に抑えることが可能です。
ここからそれぞれのセキュリティ対策について詳しく解説していきます。
システムを最新の状態にアップデートする
Webサイトを構築しているCMSなどのシステムは常に最新の状態にアップデートを行うようにしましょう。
古いバージョンのままでシステムを使い続けていると、新しいサイバー攻撃の手法を受けたときに対応できなくなってしまうからです。
WordPress 5.9.2 はセキュリティとメンテナンスのためのリリースです。次のメジャーリリースはバージョン6.0です。
WordPress公式ブログ
例えばCMSの中でも最もシェア率の高いWordPressでは、定期的にバージョンをアップデートすることでセキュリティ対策を行っています。
古いバージョンのWordPressを使い続けているとそれだけサイバー攻撃の被害を受けやすくなってしまうため、新しいバージョンがリリースされたらなるべく早くアップデートを行うようにしましょう。
WordPressサイトのハッキング対策や復旧方法について解説した記事もありますので、こちらもぜひ参考にしてください。
パスワードを難解なものにする
Webサイトやサーバーにログインするためのパスワードはなるべく難解な文字列にするようにしてください。
同じパスワードを使いまわしていたり、誕生日や名前など推測しやすいパスワードを使っているとそれだけ不正アクセスされやすくなってしまうからです。
セキュリティ対策のために意識したいパスワードの内容としては、
- 10〜12桁の文字列にする
- 英数字と記号を組み合わせる
- 意味のある文字列にしない
などがあげられます。
パスワード生成という無料ツールを使うと簡単にセキュリティレベルの高いパスワードを作成できるので、こちらもぜひ参考にしてください。
SSLサーバー証明書を取得する
サーバーでSSL証明書を取得するのもWebサイトのセキュリティ対策において重要です。
SSLとはSecure Sockets Layerの略で、インターネット上で行われる通信を暗号化するための技術になります。
サーバー側でSSLの設定を行うことで、サイバー攻撃を受けたとしても個人情報がサイトから流出することを防ぐことが可能です。
また、SSLを導入していないサイトでは「保護されていない通信」という表示が出てしまうため、サイトの信頼性を高める意味でもSSLを導入するようにしましょう。
定期的にセキュリティチェックを行う
自サイトのセキュリティレベルが低下していないかを定期的にチェックすることも非常に重要です。
Webサイトに求められるセキュリティレベルは年々高くなっているため、定期的にセキュリティチェックを行うことで常に安全な状態を維持することができます。
最近では無料でセキュリティレベルをチェックしてくれるツールもあるため、費用をかけなくても簡単に自サイトのセキュリティ状況を確認することが可能です。
具体的なセキュリティチェックツールに関しては、Webサイトのセキュリティチェック無料ツール3選で詳しく解説しています。
セキュリティ機能が導入済みのサーバーを使用する
セキュリティ機能が導入済みのサーバーを利用するのもおすすめの方法です。
特に昨今はサイバー攻撃やマルウェアの種類も増えているため、サイトの安全性より高めたいのであればセキュリティレベルの高いサーバーを利用した方が良いでしょう。
特にImunify360というセキュリティ機能を採用したレンタルサーバーでは、過去に検知されたウイルスだけでなく未知のウイルスにも対抗することが可能です。
コアサーバーV2プランは国内でも珍しいImunify360を導入したレンタルサーバーであり、サイトのセキュリティレベルを高めたいのであればおすすめになります。
Webサイトのセキュリティチェック無料ツール3選
- Observatory by Mozilla
- Site Safety Center
- VirusTotal
Webサイトのセキュリティレベルを無料でチェックできるツールを3つご紹介します。
上記のツールを利用することで、自サイトがどの程度のセキュリティレベルなのかを簡単に調べることが可能です。
ここからそれぞれのツールについて詳しく解説しています。
Observatory by Mozilla
Observatory by Mozillaはサイトのセキュリティ状況をチェックしてくれる無料ツールです。
サイトのドメイン名を入力するだけで、セキュリティ対策で重要な10項目について調査を行ってくれます。
最大スコアは130となっており、スコアごとにA+〜Fまでの13段階でセキュリティレベルを評価してくれるような形です。
手軽にWebサイトのセキュリティチェックを行いたいのであればぜひ試してみてください。
Observatory by Mozillaを使ってみる>>
Site Safety Center
Site Safety Centerはトレンドマイクロ社からリリースされている無料セキュリティチェックツールです。
安全性を確認したいサイトのURLを入力するだけで、セキュリティレベルを
- 安全
- 危険
- 不審
- 未評価
の4段階で評価してくれます。
細かい項目をチェックすることはできませんが、ざっくりとWebサイトの安全性を確認する際にはおすすめのツールです。
VirusTotal
VirusTotalはGoogleが提供するセキュリティチェックツールです。
指定したファイルやURLを数十個のセキュリティソフトデータベースで一斉診断できるのが特徴となっています。
セキュリティの危険性が確認された際には赤いマークで知らせてくれるため、複数のツールでスキャンすることなく安全性を確認することが可能です。
有料版も用意されていますが無料でもほとんどの機能を使うことができるため、セキュリティレベルを無料で調べたいのであればぜひ活用してみてください。
Imunify360を導入しているコアサーバーならセキュリティ対策も万全
コアサーバーV2プランではAIを利用した次世代型のセキュリティ対策機能であるImunify360を導入しています。
Imunify(イミュニファイ)360とは、CloudLinux社が販売するAIを活用した次世代型のセキュリティ機能です。
従来のマルウェアだけでなくまだ知られていない未知のウイルスに対しても対抗できるため、個人情報の流出やサイトの乗っ取り被害を最小限に抑えることが可能です。
Imunify360に含まれる機能としては、
- 高度なファイアーウォール
- 不正侵入を防ぐIDS/IPS
- マルウェア検知
- Proactive Defense
上記となっており、より高いレベルでWebサイト全体を保護することが可能です。
Imunify360を導入しているレンタルサーバーは国内でもほとんどありません。
セキュリティレベルの高いレンタルサーバーを探しているのであれば、ぜひコアサーバーV2プランを利用してみてください。
まとめ:Webサイトのセキュリティ対策は必須です
ここまでWebサイトのセキュリティ対策を一覧でご紹介してきました。
常にインターネットにつながっているWebサイトの場合、セキュリティ対策を行っておかないと情報漏えいや不正アクセスが行われてしまう可能性があります。
昨今はサイバー攻撃も高度になってきているため、より強固なセキュリティ対策を行っていく必要があるでしょう。
Imunify360を導入しているコアサーバーV2プランであればサイトの安全性を高めることが可能なので、セキュリティレベルをより高めたいと考えているのであればぜひ検討してみてください。
ドメインが実質0円(年間最大3,882円お得)になるサーバーセット割特典、
V2プランが初期費用無料・15%OFF(月額390円→331円)ブラックフライデーセールを展開中です。
最新のキャンペーンはこちらから
GMOデジロック インフラエンジニア
データセンター周りから運用まで担当しております。営業職からエンジニアに転職して15年。趣味は自然に触れる事と音楽鑑賞。
▽登壇実績
https://cloud.watch.impress.co.jp/docs/event/1080198.html