IT企業の面接の質問と対策!?Webサイトが表示される仕組みとは?
面接を受ける際には、質問の傾向を知っておくことで対策にもなります。
今回はIT企業の面接で実際にあった質問を、弊社の各担当者目線で答えてもらいました。
その回答事例や面接のポイントなど、以下の内容をお伝えします。
【職業・職種別】IT企業の面接の質問・回答の事例紹介
先日、とあるIT企業の面接で、以下の質問がありました。
この質問を聞いて、「職種や個々人によって、答え方は多岐に渡るのでは…?」と感じました。
そこでこの質問にどう答えるか、実際に弊社の各担当者に聞いてみました!採用担当者の見解も掲載しています。
- インフラエンジニア
- システムエンジニア・開発者
- ドメイン担当者
- Webデザイナー
- Webライター
- 採用担当者
弊社では担当部署によって、同じ質問でも回答がガラっと変わる結果となりました。あなたならどう答えるでしょうか?
それぞれの視点からWebサイトの仕組みがどう見えているのか、以下の回答内容をお楽しみください。
※ここで紹介するのは実際の回答例であり、模範解答というわけではありません。参考程度にご覧ください。
1. インフラエンジニアによる回答例
インフラエンジニアとして面接を受けるなら、この質問にどう答えますか?
外出先でスマホからWi-Fi経由でWebサイトを見に行くときの例で説明しますね。
まずスマホからWi-Fiルーターへ接続し、そこからキャリアのネットワーク機器、Webサイトデータセンターのネットワーク機器を経由し、閲覧対象のサイトのサーバーへアクセスします。
実際には様々なネットワーク機器を経由しますが、簡単に説明すると以上のように経由しているのです。
OSI参照モデルというのがあり、今お伝えした流れを通信プロトコルベースで考えると、「物理層からデータリンク層へ、そこからネットワーク層へ」というやり取りが発生しています。
トランスポート層の主な役割は通信品質の実現で、WebサーバーとDBサーバーとのやり取りにも使われます。
また、セッション層ではスマホとサーバーの通信に使われます。SSL証明書もここで確認されます。
プレゼンテーション層ではHTMLファイルがスマホに転送されます。
以上の仕組みによって、Webサイトは表示されています。
2. システムエンジニア・開発者による回答例
この質問に、システムエンジニアだとどう答えますか?
Webサイトは次の仕組みで表示されます。
アクセスを開始すると、まずDNSを確認してアクセスします。
その後、フロントシステムでリクエストを受付し、バックグラウンドシステムでリクエストの解析とレスポンス作成が行われます。必要であれば、データベースの操作もあります。
バックグラウンドからフロントへ描写に必要な値を渡すと、フロントシステムでDOMを作します。
ブラウザがDOMを解析してHTMLレンダリングを行い、レンダリング前後にCSSやJavaScript等のDOM操作がされることで、Webサイトの表示が完了します。
3. ドメイン担当者による回答例
ドメイン担当者の目線で教えてください。
Webサイトは次の仕組みで表示されます。
まずPCからアクセスすると、ユーザーが入力した内容にマッチするドメインをブラウザが割り出します。
ブラウザはDNSにドメインの住所を繰り返し聞きます。
その結果、DNS探索で見つかった先のドメインにアクセスする仕組みです。それ以降の流れは、DNSには関連していません。
4. Webデザイナーによる回答例
Webデザイナーだと、どんな答えになるのでしょうか。
まずWebクライアント(Chromeなどのブラウザ)がデータ格納庫であるサーバーへ
「Webサイトを表示させたいから情報を送って」と要求をします。
それに対してサーバーが「これがHTML・CSS・画像などのデータです」と応答。
この仕組みによって、私たちのPCやスマホでWebサイトが表示されています。
簡単に言えば、PC・スマホがサーバーへ握手を求めて、それに応じることでWebサイトが表示されているということです。
5-1. Webライターによる回答例①
Webライター目線ではどう考えますか?
Webサイトが表示される仕組みで、重要なのがHTMLです。
HTMLは、コンピュータに「こういうテキスト・画像・表を表示してください」と指示をする言語です。このHTMLを使用して、テキストや画像などWebサイトを構成する要素を作成します。
すると、数字と記号だけだった画面に、私たちが普段見ているようなWebサイトが表示されます。
また、HTMLで作成した要素に対して、さらに細かい修飾をするのがCSSという言語です。このCSSで指示をすることで、テキスト・画像・表の色・サイズなどが変更できます。
このようにHTMLとCSSの組み合わせで、見やすくておしゃれなWebサイトの作成でき、それを表示できるようになります。
現在はHTML・CSSに加えて、テキストや画像に動きを持たせるような言語も使用され、個性的で魅力のあるWebサイトが数多く作成されるようになりました。
5-2. Webライターによる回答例②
Webライターとして考えるなら、どう答えるでしょうか?
Webサイトは、ドメイン上に存在するページに書かれたソースコードによって表示されています。
ドメインはインターネット上にある無数の土地の住所にあたるものです。ドメインが存在するだけではそこはまっさらな土地で、見に行っても何もありません。
まっさらな土地に遊具を置いて整備すれば公園になるし、建物を建てて人が住めば住宅になる。土地を活用した状態がWebサイトにあたります。
ひとつひとつのページに、何をどう表示させるかを指示するコードを書くことが、土地の上に遊具を置いたり建物を建てることにあたります。
この姿になってはじめて、人がそのページを訪れた時に、Webサイトが表示されるようになります。
6. 総評:採用担当者からのコメント
それぞれの回答を見て、採用担当者としてはどう考えますか?
担当部署によって、同じ質問でも回答がこれほど異なるのが、おもしろいですね。
インフラエンジニアの回答からは機器の名称や専門用語の多さから一般人には理解できないオタク臭がしますね。
システムエンジニア・開発者はインフラエンジニアの回答に近いものを噛み砕いて割と馴染みのある言葉や面接ということを意識した教科書のような回答ですね。
ドメイン担当者はクセ強めですね(いい意味で)。
Webデザイナーは採用担当者がWebに知見がない方でも理解できるような当たり障りのない回答ですね。
「Webサイトを表示する」ということに対して「どこにフォーカスするか」で、普段の業務内容や職種により異なっているのでしょう。
そして、これらの回答はどれも正解なんです。
IT企業への面接を受ける人は恐らく大半の方がこの手の質問にはある程度答えられると思っています。
その中で知識や経験から自分なりの言葉で相手にうまく伝えるということを意識してみてください。
弊社の採用ポイントとしては、回答の中身以上に人となりやコミュニケーション能力を重視しています。
自分の担当範囲だけでなく他部署と連携して仕事ができるか、多面的にものごとを捉えられるかといったことが重要だと考えています。
今回の事例では「Webサイト表示の仕組み」でしたが、あらゆるものは個々人により捉え方が異なるでしょう。
同じ物事について「他の立場からはどう見えるか」ということを、日頃から意識してみると良いのではないでしょうか。
IT企業の面接で見られているポイント
前の章では弊社担当者による回答例を紹介しましたが、ここからは面接時のポイントをお伝えします。IT企業の面接で見られている点は、主に以下の4つです。
- 業界知識や企業の特徴・業務内容への理解
- 売上やビジネスへの貢献度
- コミュニケーション能力・説明力・調整力
- 課題解決力・自走力
以下、それぞれの補足説明をしていきます。
1. 業界知識や企業の特徴・業務内容への理解
IT業界は日々進歩しているので、新しい技術に関する知識を備えておく必要があります。
また、企業の事業内容や取り組みなど、調べたらわかることを押さえておくことも大切です。事前準備をしっかりとしておきましょう。
2. 売上やビジネスへの貢献度
業界や企業を理解するだけでなく、自分のスキルでどのように貢献できるかを示すことも必要です。
業務内容に対する専門性を求められるため、それを提示できる実績やポートフォリオを用意しておきます。
また、基礎スキルがあることを証明するには、資格を取るのも良いでしょう。
3. コミュニケーション能力・説明力・調整力
担当業務にもよりますが、IT企業では多くの人と連携をしながらプロジェクトを進めていく場面が多々あります。
そのため、コミュニケーション能力やチームをまとめる調整力も必要とされています。
4. 課題解決力・自走力
IT企業では想定外のエラーなどもあるため、自分で考えられる力が不可欠です。
特に開発・テストや保守・運用などの業務では、トラブルへの対応能力が必須となります。
IT業界の就職・転職活動ではポートフォリオを用意しよう
面接のポイントでも前述した通り、能力やスキルを示すためにはポートフォリオが有効です。
職種によってはポートフォリオは欠かせないもので、面接時に提示する場合もあります。たとえば、ポートフォリオがあると良い職業としては、以下の3つが挙げられます。
- エンジニア
- Webデザイナー
- Webライター
エンジニアのポートフォリオは、実際に開発したアプリやWebサービスなどが、その一例です。
Webデザイナーなら、制作したWebサイトやバナー広告などのデザインをデータで提出したり、その場でPCで見せたりすることもあるでしょう。
また、Webライターであれば、執筆した記事やWebサイトのURLを送ることが一般的となっています。
ポートフォリオの作り方やポイントについては「就活・転職活動を制するポートフォリオの作り方!採用担当者が見るポイントは?」で詳しく解説していますので、そちらもあわせてご覧ください。
まとめ
IT企業へ就職・転職するなら、Webサイトの仕組みに関する知識は欠かせません。しかし、本記事で紹介したように、その理解のしかたは現在の職種によって様々です。
面接対策としては、自分でWebサイトを運営して、知識を深めておくと良いでしょう。また、就職・転職活動においてはポートフォリオを作ることも大切です。
ご自身のWebサイトやポートフォリオを持っていない方は、ぜひこの機会に作成してみてはいかがでしょうか。
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