【2021年6月~7月】Googleのコアアップデートによる変動を総まとめ!やるべき対策もご紹介
2021年6月~7月にかけて、Googleによるコアアルゴリズムアップデートが実施されました。個人のサイト運営者のみならず、オウンドメディアを運営している企業も気になる情報です。
そこで本記事では、2021年のGoogleコアアップデートに関して、以下をご紹介します。
- 2021年6月~7月のGoogleコアアップデートの概要
- コアアップデートによる動き
- 上がったサイト、下がったサイトの特徴
- アップデートに関する口コミや意見
- ブログ、サイト運営者ができる対策
2021年におけるGoogleの傾向を把握し、ぜひ今後の対策にご活用ください。
2021年6月~7月にあった3つのGoogleアップデート
2021年6月~7月は、Googleアップデートのラッシュとも言えるほどの動きがありました。実際にこの2か月間に行われたアップデートは、以下の3つです。
- コアアルゴリズムアップデート(以下、コアアップデート)
- ページエクスペリエンスアップデート
- スパムアップデート
本記事では「コアアップデート」について解説しますが、他の2つについても、ここで簡単にご紹介します。
ページエクスペリエンスアップデート
ページエクスペリエンスアップデートは、ユーザーの満足度や使いやすさを重視したものです。主な評価基準は、ページの表示速度やスマホ対応など。そのため、表示スピードを改善することで、検索上位に上がりやすくなります。
参考:Google 検索セントラル ブログ|ページ エクスペリエンスの更新に対応するための期間、ツール、詳細情報
スパムアップデート
スパムアップデートは、従来のスパム対策をより強化したもので、6月24日から2段階で実施されました。
新しい評価基準が増えたわけではないため、健全なサイト運営をしている一般ユーザーには、それほど影響がありません。ただし、意図せずガイドラインに違反している場合もあるので、念の為に確認しておくと良いでしょう。
・参考:Google検索セントラル|ウェブマスター向けガイドライン
・参考:Google 検索セントラル ブログ|2020年のGoogleの検索スパム対策
2021年6月~7月のGoogleコアアップデートの概要
2021年のコアアップデートの大きな特徴は、6月3日と7月2日の2段階で実施されたことです。
従来は「1回のアップデートに対し、その後も変動が続く」ということは多々ありました。しかし、はじめから2段階であることが公表されたのは、今回のアップデートが初めてです。
これにより、準備が整った項目のみを6月3日に実行し、残りのアップデートは7月2日に行われる流れとなりました。
「変動がいつ終わるのか」を気にする声もありましたが、Google公式Twitterによると、7月のアップデートは事実上完了しています。
The July 2021 core update rollout is now effectively complete.
— Google SearchLiaison (@searchliaison) July 12, 2021
2021年6月~7月のGoogleコアアップデートによる動き
ここからは、2021年6月~7月のGoogleコアアップデートで見られた4つの動きを紹介します。
- 6月、7月の動き方はサイトによって異なる
- キーワード単位で変動している
- 記事内容が重視されている
- 運営元や権威性がより重要視されているのでは
ただし、あくまでも1つの事象に過ぎないため、これらが正解というわけではありません。そのことをふまえた上で、1つずつ見ていきましょう。
6月、7月の動き方はサイトによって異なる
今回の2段階アップデートで注目したいのは「すべてのサイトが、6月と7月で同じ動きをしたわけではない」ということです。
「6月に下がって、7月に上がる」というように、6月と7月で逆の動きをするサイトもありました。その一方で「6月、7月ともに上がる(または下がる)」というように、同じ動きをするサイトも確認されています。
キーワード単位で変動している
今回のアップデートでは「キーワード単位で変動する」という動きも見られました。
つまり、サイト単位で上下しているのではなく「同じサイト内でも、検索順位の上がったキーワードと、下がったキーワードがある」ということです。
サイト単位で上がっている場合は、検索でヒットするキーワードの数が増えていると考えられます。
記事内容が重視されている
以前からの流れと同様に、コンテンツの質も重視されています。さらに、2021年6~7月のアップデートで鍵となっているのが「検索意図を満たしているかどうか」です。
キーワードと記事内容の関連度合いが高いサイトは、検索順位が上がっている傾向があります。
6月のコアアップデート、大手ポータルサイトにも勝敗が。
▼ 下落したポータル
・コンテンツの多くが外部提供
・独自コンテンツは少ない
・サブドメ▼ 上昇したポータル
・ほぼ独自コンテンツのみ
・検索意図の対策済みコンテンツ
・サブディレクトリn数は少ないが、上記の共通点が見られた pic.twitter.com/6osFTVO8fj
— SEO研究チャンネル (@seolabochannel) June 24, 2021
運営元や権威性がより重要視されているのでは
サイトの運営元が重要なのは以前からですが、2021年6~7月のアップデートでも同様の動きがありました。その1つとして、執筆者・監修者の記載があるサイトが上がりやすくなっていると見られます。
とは言え、ただ人物名を載せれば良いわけではありません。名前をGoogleで検索したときに、きちんとした情報が出てくる執筆者・監修者であることが大切です。
一方で、今までドメインパワーで上がっていたサイトが、アップデートによって下がった様子もあります。そのため、運営元情報だけで判断されているとは言えない状況です。
7月のコアアップデート状況(7/3現在)
・アプデから2日経過
・検索結果は大変動
・6月よりもはるかに大きい
・コアアップデートらしい変動
・ドメインで上がったサイト下落あの金融メディアも変動。丁寧にコンテンツ作りやEAT担保してきたサイトと順位が差し替わっている。やっと評価された(涙 pic.twitter.com/e05pcdtl5a
— SEO研究チャンネル (@seolabochannel) July 3, 2021
Googleコアアップデートで上がったサイト・下がったサイト
ここからは、2021年6~7月のコアアップデートで、検索順位が上がったサイト・下がったサイトのジャンルや特徴を紹介いたします。
※ただし、同ジャンルでも別の動きをしているサイトもあるため、参考程度に留めておきましょう。
Googleコアアップデートで上がった4つのサイト
検索順位の上がったサイトには、主に以下の4つがあります。
- 辞書型サイト
- 公式サイト
- 地域情報系のサイト
- 一般ユーザーによる口コミサイト
1. 辞書型サイト
1つだけではなく、複数の辞書型サイトの順位上昇が目立っています。さらに、キーワードによっては強調スニペットにも載るようになりました。
6月のGoogleコアアップデートで「辞書サイト」の順位が上がったみたいですね。これをガジェットやお得情報ブログに置き換えると概念的なことを解説する記事が伸びるんですかね。ガジェットだと「Type-Cとは?」みたいな。こういう概念的なものを解説すると権威性とか信頼性なんかが評価されるかも?
— サメちゃん🦈 (@sametyan_blog) June 28, 2021
このことからも、辞書型サイトの評価は上がっていると考えられます。
さらに特徴的なのは、「◯◯とは」のような意味を調べるキーワード以外でも、辞書型サイトが上位表示されるようになったことです。
2. 公式サイト
公式サイトが優遇されるのは、2021年6~7月のアップデートでも同様のようです。
特に医療系のキーワードでは、病院・クリニック・サロンなどの公式サイトが上位に上がっています。
3. 地域情報系のサイト
地域情報系のサイトも、一部では順位上昇がありました。
「地域名 ◯◯」といった、特定の地域でお店などを調べるキーワードに順位変動が見られるため、その検索ニーズを満たすサイトが上がったと考えられます。
4. 一般ユーザーによる口コミサイト
一部のキーワードでは、一般ユーザーによる口コミサイトが上位表示しているという声もありました。
ここ数年、コンテンツ型のメディアが上位を独占していたジャンルで、再び口コミサイトが評価されているようです。
今回のコアアプデで、UGC型が上昇!?
・脱毛&金融系キーワード
・以前はコンテンツ型ページが専有
・7月2日以降、ユーザー投稿型が上昇
・複数のUGCサイトが上昇している以前はUGCサイトが上位だったKW、2016年以降からコンテンツ型に順位が入れ替わった
で、今回のアプデでまた戻りつつある pic.twitter.com/eO5EN3z2y6
— SEO研究チャンネル (@seolabochannel) July 11, 2021
Googleコアアップデートで下がった3つのサイト
次に、コアアップデートで下がった3つのサイトを紹介します。
- キュレーションサイト
- 大手ポータルサイト
- 比較・ランキングサイト
上記3つに共通して言えることは「独自性の低いサイトが下がっている」ということです。1次情報が少ないサイトは、評価が落ちていると言えます。
また、比較・ランキングサイトは圏外までは落ちていませんが、以前より下がっている傾向があります。
7月のコアアップデートの状況
・6月下落したサイトが再び浮上
・独自性が低いキュレーションが微下落
・YMYL系で医院の公式サイトが急上昇まだリリースされたばかり。今日から明後日にかけて大変動するものと想定される。しかし、6月に落ちたサイトが戻っているのが気になるなぁ🤔 pic.twitter.com/EFkSbINGEv
— SEO研究チャンネル (@seolabochannel) July 2, 2021
6月3日のコアアップデートでポータルサイトのドメイン結構落ちてますね、独自コンテンツがこれまでよりさらに評価されていそうです😌
— ユウ|Web屋 (@yukiuyama) June 25, 2021
Googleコアアップデートに関する声・口コミを紹介
ここまではアップデートによる動きや、順位変動のあったサイトをお伝えしてきました。それ以外の情報として、今回のコアアップデートに関する5つの口コミを紹介します。
- 変動の大きかったジャンルについて
- Googleによるキーワードの解釈が変わっているのでは
- 被リンクや指名検索が多いサイトが上がっている
- 記事更新日は関係ない
- 構造データ内の執筆者による違いはない
1つずつ見ていきましょう。
変動の大きかったジャンルについて
✅6月コアアップデート:6/5本格的な大変動😱になってからの変動ジャンル傾向
6/4はYMYL中心で狭かったのが6/5はそれ以外のジャンルにも広範囲に拡大。けどYMYLの方が変動幅は大。
脱毛,コスメ,美白,サプリ,医療,不動産,金融,買取,通信,その他一般…#SEO #Google変動 #Googleコアアップデート https://t.co/aQ9wyTuNUr pic.twitter.com/ke2cWQRRPz
— ミッチー(元カトミチ)@SEOの変態 (@webculture_s) June 5, 2021
6月のコアアプデなんで被弾したのかよく見たら(ようやく見る気になった)、たんにYMYLの対象が広がってて自分のジャンルにやってきて順当に順位が下がっただけだった…😱
— のー (@noo8b) June 24, 2021
ジャンルについては「医療や金融など、YMYL分野で動きが大きかった」という声が多いようです。
Googleによるキーワードの解釈が変わっているのでは
単一ワードの意図解釈が思いっきり変わったと思うんだよな。
従来は単一ワードの中に含まれる「比較検討」の意図を汲み取った検索結果だった気がするけど、今は「探してるのこれでしょ?」ってちょっと違うやつ出してきてる気がする。
— SEOおたく@LANY (@seootaku) July 13, 2021
「Googleによる検索意図の解釈が変わっているのでは」といった意見もありました。「~~とは」以外のキーワードで辞書型サイトが上がっているのも、その一例と言えそうです。
被リンクや指名検索が多いサイトが上がっている
ですねえ。
全体的に、
・info程度が更新される放置の老舗サイト
・運営者の活動やサイテーションが多いサイト←これはわかる
・被リンクごりってるサイト←結局かよ
・指名検索多いサイトしかもMFI要素が希薄なくなってる感じ(笑
注意)うちで持ってるデータの中の話です! https://t.co/jQuLVaBY3L
— 柏崎 剛 / かっしー@SEO対策 (@tkashiwazaki2) July 3, 2021
被リンクや指名検索が多いサイトが有利というのは、従来と変わらない様子です。
記事更新日は関係ない
今回のアプデで疑わしいなと思ってたのが「フレッシュネス」だったので、記事最終更新日と順位変動をプロットしてみようとしたらまったく関係なさそうだった。相関係数は0.03(笑) pic.twitter.com/UgV7lwsR72
— SEOおたく@LANY (@seootaku) July 3, 2021
記事の最終更新日と検索順位は、あまり関係がないという意見が見られました。
「更新日が新しい方が有利なのでは?」という疑問に対して検証されている、貴重なデータです。
構造データ内の執筆者による違いはない
アプデでバチバチに上がったサイトで構造化データ内の執筆者別に何か傾向がないか見てみたら全くなかった。つらい。
— SEOおたく@LANY (@seootaku) July 6, 2021
構造化データとは、サイトの内容を検索エンジンにわかりやすくするためのデータです。
アップデートによる動きで「執筆者等の記載があると順位が上がりやすい」とお伝えしましたが、構造化データ上の執筆者が誰であるかは、順位に影響がないようです。
ブログやWebサイト運営者ができるアップデート対策
ここまで、2021年6~7月のアップデートによる影響をお伝えしてきました。これらに対して、できる対策をお伝えしていきます。
Googleアップデート対策の基本的な考え方
Googleが評価基準を公表していないため、正解は誰にもわかりません。
しかし、質の低いコンテンツがユーザーに読まれないことは確かです。「読まれていない」ということは検索エンジンに伝わり、その結果、順位の低下を招くこととなります。
よって、ユーザーの役に立ち、読みやすいコンテンツを作ることがアップデート対策のポイントとなります。
Googleアップデート対策の流れ
具体的には、以下の流れで対策を進めていくと良いでしょう。
- アクセス解析をする
- 流入の減っているページを分析する
- リライトやサイト全体の改善をする
特に、もともと読まれていたコンテンツの中で、PVの減少が大きいページのリライトを行うと効果を得やすいです。
Googleアップデート対策で意識するポイント
リライトやサイトの改善をする際には、以下のような点を意識してみてください。
- 検索意図を満たし、質の高いコンテンツをつくる
- 運営元や執筆者を記載する
- 表示速度を改善する
- 読みやすいデザインにする
質の高いコンテンツや運営元情報の重要性は、本記事内で解説した通りです。
また、表示速度の改善や読みやすいデザインにすることは、ユーザーの離脱を防ぐためのポイントとなります。表示スピードの向上に必要な要素は、次の章で解説しますので、参考にしてみてください。
Googleアップデート対策にはサーバー選びも重要
アップデート対策の1つとして表示速度を上げるには、高速化に対応しているサーバーを選ぶことが重要となります。WordPressの設定や画像容量で軽量化しても、サーバーの通信速度が遅ければ、表示に時間がかかってしまうためです。
検索順位のアップを狙いたい方は、サーバーを選ぶ際に「高速化への対応」を忘れずにチェックしましょう。
なお、弊社が提供するコアサーバーでは、以下のように高速化を実現しています。
- 処理能力の高いWebサーバー「LiteSpeed」を採用
- 処理速度を高速化する最新のSSDを搭載
- より少ない通信量でやり取りできるHTTP/3に対応
- 通信速度の安定性を保つ「IPv6」に対応
30日間の無料体験期間もあるので、表示スピードを改善したい方は、ぜひ一度、コアサーバーをお試しください。
また、コアサーバーを使うなら、ドメインとサーバーを一括管理できるバリュードメインがおすすめです。ドメインの新規取得はもちろん、他社からのドメイン移管にも対応しています。ぜひご利用ください。
まとめ
2021年6~7月のコアアップデートのポイントをまとめると、以下のようになります。
- 検索意図を満たしていることが重要
- 運営元や権威性が、より重要視される傾向に
- 独自性の低いサイトは下がっている
- Googleによるキーワードの解釈が多様化している
これらの内容をふまえてできる対策は、より良いコンテンツを作ることです。
小手先のテクニックではなく「検索意図を満たし、ユーザーに必要とされるページ」を作ることが必要。
正解のないアルゴリズムだからこそ、まずは質を重視するべきではと考えます。基礎をしっかり固めた上で、分析と改善を繰り返すことで順位のアップを望めるでしょう。
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20代からECサイト運営・WEBマーケティング系の仕事を15年以上経験。最近は分析スキル向上のため機械学習・データサイエンスを勉強中。