事例で学ぶ事業会社のDX化ノウハウ(第5回:御社にピッタリ国産ノーコード/ローコードツール8選の使い所と新規事業開発事例)
ノーコードツールやローコードツールと新規事業開発DXとの関係を知りたい
国内企業が提供しているノーコード/ローコードツールの事例を知りたい
DX運用する上で、どのノーコードツールが自社業務に合致するか知りたい
御社にピッタリ国産ノーコード/ローコードツール8選の使い所と新規事業開発事例目次
- ノーコードツールとは
- ローコードツールとは
- 新規事業開発DXとは
- ノーコード/ローコードツールを利用したDX化とは
- STUDIO(STUDIO株式会社)で企業Webサイトやプロミュージシャンページの作成事例
- MatrixFlow(株式会社MatrixFlow)でSNSデータを利用した未来予測事例
- SkyFox(セカンドサイトアナリティカ)で1.8億円の収益改善予測事例
- FastAPP(SCSK株式会社)でCATV事業者業務連携システム事例
- Unifinity(株式会社ユニフィニティー)で鉄道会社向け業務用モバイルアプリ作成事例
- Appsuite(株式会社ネオジャパン)で組織内500ユーザー以上の業務効率化アプリ作成事例
- Canbus(株式会社システナ)で国内最大手IT企業のWebデータベース活用事例
- Yappli(株式会社ヤプリ)で銀行向けスマホアプリ10万ダウンロード達成事例
ノーコード/ローコードツールを利用したDX化
- ノーコードツールとは
- ローコードツールとは
- 新規事業開発DXとは
- ノーコード/ローコードツールを利用したDX化とは
ノーコードツールとは
ノーコードとは、Webシステムなどを構築する際に英語文字などを利用したコードを使わず作成する事ができるツールです。
以前紹介した、小学校で利用されているScratchもノーコードツールの一種と言えます。
ノーコードツールで作成できるWebシステムは、あらかじめノーコードツール提供企業が用意した範囲内の処理に限られます。
あらかじめ用意した範囲内の機能と言っても、一般的に利用されるWebシステムとしては十分備わっていると言えます。
ローコードツールとは
ローコードツールも、Webシステムを構築することが出来きるツールです。
ローコードというように、ノーコードとは異なり少しばかり英語文字などを利用したコードを実装する必要があります。
ノーコードツールとの違いとして、あらかじめ用意した機能以上のWebシステムの構築が可能という点です。
ノーコードツールで大部分の機能を実装後、ローコードツールを利用して自社専用のカスタマイズを行う方法が主流です。
新規事業開発DXとは
新規事業開発DXとは、ノーコードツールやローコードツールを利用して自社内のデータを活用した新たな新規事業開発を行う事を意味します。
IT化とは、Webシステムを利用した業務効率化です。
DX化とは、データを活用した新規事業開発です。
IT化とDX化は連動しており、どちらも重要です。
ノーコード/ローコードツールを利用したDX化とは
ノーコード/ローコードツールを利用したDX化とは、社内のデータをノーコードツールやローコードツールを利用して新規事業開発につなげる事を意味します。
新規事業開発で重要な点は、社外の視点を取り入れることです。
自社内であれば当然保有していると思うデータであっても、業界外から見ると宝の山ということも多いです。
ノーコードツールやローコードツールを利用して、Webシステム開発コストを最低限にすると同時に、どのような利用方法であれば、新規事業開発で利益がでるかという視点が何より重要です。
国産の新規事業開発別ノーコード/ローコードツール
ここでは、日本国内で開発されているノーコードツールとローコードツールの紹介を行います。
次のタイトルを見ていただければ実際の事業開発用途も含め利用イメージが付きやすいと思います。
- STUDIO(STUDIO株式会社)で企業Webサイトやプロミュージシャンページの作成事例
- MatrixFlow(株式会社MatrixFlow)でSNSデータを利用した未来予測事例
- SkyFox(セカンドサイトアナリティカ)で1.8億円の収益改善予測事例
- FastAPP(SCSK株式会社)でCATV事業者業務連携システム事例
- Unifinity(株式会社ユニフィニティー)で鉄道会社向け業務用モバイルアプリ作成事例
- Appsuite(株式会社ネオジャパン)で組織内500ユーザー以上の業務効率化アプリ作成事例
- Canbus(株式会社システナ)で国内最大手IT企業がWebデータベース活用事例
- Yappli(株式会社ヤプリ)で銀行向けスマホアプリ10万ダウンロード達成事例
STUDIO(STUDIO株式会社)
STUDIOは、STUDIO株式会社が運営するノーコードWebページ作成ツールです。
STUDIOを利用すれば、コードを一切書かず、ノーコードでプロのデザイナーがデザインしたようなサイトや、上場企業のようなホームページを作成できます。
テンプレートから選んで作成することも出来ますし、ゼロから作成することも可能です。
CMSの利用も可能なので、ページ数が増えた場合であっても、簡単に管理することが可能です。
プロミュージシャンの川畑 要氏のサイトもSTUDIOで制作されています。
複雑な機能を追加するのではなく、きれいな企業Webサイトを構築したい場合は、STUDIO対応可能なデザイナーに直接依頼することで、制作会社に依頼する1/10程度で満足できるサイトが出来上がります。
MatrixFlow(株式会社MatrixFlow)
MatrixFlowを利用することで売上予測、需要・在庫予測・不良品検知、顧客予測などをノーコードで作成可能です。
東証一部上場企業でも利用されている日本のビジネスシーンに対応したノーコードビジネスツールです。
例えば、MatrixFlowのトップページには、SNSデータを用いた人の属性推定・分類の予測事例が解説されています。
1.位置情報付きのSNS投稿内容から、まちに関するSNS投稿内容のみを抽出
2.投稿内容から投稿者の属性(性別や年代などを推定)、カテゴリ(食事、イベントなど何についての投稿かを10個に分類)、印象(ポジティブ/ネガティブ)を分類し、その場所の質的評価として蓄積
https://www.matrixflow.net/
SkyFox(セカンドサイトアナリティカ株式会社)
SkyFoxは、データから新たな価値を提供するAIモデル構築プラットフォームです。
データサイエンティストに依頼すること無く、企業内の膨大なデータを活用することが可能です。
SkyFoxのトップページで、1.8億円の収益改善に貢献した実績例などが紹介されています。
年間会員の解約が多く会費収入が伸びないというお客様の元、 購入履歴や属性情報をインプットに解約スコアを算出するAIモデルを構築。スコアの高い人物から優先的に対応することで、 解約率を約11%改善し1.8億円の収益改善に貢献しました。
https://skyfox.ai/
1.8億円の収益改善に貢献した実績例のデータを更に活用する方法として、会員属性分類後、属性に応じた付加サービスの案内を行う事が可能です。
他社サービスを紹介することでインセンティブ売上につなげることや、分類傾向から新規事業開発につなげることも可能です。
FastAPP(SCSK株式会社)
FastAPP(SCSK株式会社)は、「見える要件定義」「作らない開発」という特徴を持つノーコードツールです。
「見える要件定義」とは、ビジュアルでわかりやすい形で要件定義を行う手法です。
「作らない開発」とは、ノーコードで開発する手法です。
FastAPPの導入事例としてKDDI株式会社様の事例がFastAPPに掲載されています。
日本全国のCATV事業者と共用する業務連携システムをFastAPPで構築。ユーザー数約1万人、月間4万件の処理を行う業務連携システムをFastAPPで構築。システムのひな型を作り、修正を加えていくことで6カ月という短期間での開発を実現。システムの使い勝手が大幅に改善され業務が効率化、ユーザーの満足度も向上。
https://www.fastapp.jp/case/process/
Unifinity(株式会社ユニフィニティー)
Unifinity(株式会社ユニフィニティー)を利用すると、業務用モバイルアプリケーションの作成が可能です。
アプリ開発とシステム連携を行った場合、最大50万円までという定額のスマート50というサービスが特徴です。
Unifinityを導入したJR西日本様の実績事例の一部を紹介します。
車両の不具合にかかわる報告書を作成するアプリや、車両機器の修繕一覧表を作成するアプリがそれにあたります。よく使うアプリに関して言えば、1人あたり1日に1時間から2時間程度の作業時間削減になっています。
https://www.unifinity.co.jp/case-study/jrwest_kanazawa/
JR西日本様のデータをさらに活用するとしたら、車両機器の修繕履歴データから、故障傾向を予測し、同業他社に対する故障予測のデータ販売サブスクリプションなどの新規事業開発が可能になります。
Appsuite(株式会社ネオジャパン)
Appsuiteは、紙・メール・Excel主体で行われている非効率な社内業務を、たったの4ステップで社内システム化できる、業務アプリ作成ツールです。
Appsuiteの導入事例として、大阪商工会議所様の記事一部を紹介します。
[インフォメーション][ネオツイ ダイレクトメッセージ] [ネオツイ つぶやき]などメール以外の情報交換の手法が確立できた。[スケジュール][設備予約][ワークフロー]の利用がコロナ禍の緊急対応やテレワークに活かされた。[ワークフロー]の利用開始で、承認申請・決裁を効率化する環境が用意できた。
https://www.desknets.com/neo/casestudy/11311/
Appsuiteで、紙やメールで行われている社内業務を効率化した後は、顧客データや売上データの集約する段階に進めることが可能です。
B2Bの企業の場合B2C企業のようなPOSデータを持ち合わせていませんが、B2Bが持つ顧客データを集約し、新たな収益源に育ててみましょう。
Canbus(株式会社システナ)でオールインワンの新しいWebデータベースを活用
Canbusは、関連アプリと連携する事で、活動履歴や営業フェーズを一元管理できるWebデータベースツールです。
IT企業のヤフー株式会社様で採用されているトップページの紹介が印象的です。
Canbus.なら顧客管理(CRM)、勤怠管理、会計/経理、ワークフロー、ファイル/プロジェクト管理等の業務をひとつに集約。
https://canbus.com/
ヤフー株式会社様であれば、自社で用意する技術もあるのに、あえて、Canbusを採用されているので信頼できそうですね。
Yappli(株式会社ヤプリ)でスマホアプリ作成
Yappliは、スマホアプリをノーコードで作成可能です。
EC、B2B、教育、エンタメ、行政、金融と導入実績600件以上、継続率99%という安定したノーコードツールです。
Yappliを利用した事例として株式会社新生銀行様の10万ダウンロード達成したアプリ事例があります。
一般顧客にとってはスマホアプリは非常に身近なWebサービスです。
自社内の顧客データを活用したDXサブスクリプション事業など始める場合も、是非スマホアプリを活用すると良いでしょう。
まとめ
今回は、御社にピッタリ国産ノーコード/ローコードツール8選の使い所と新規事業開発事例を解説しました。
ノーコードツールやローコードツールを利用して、Webシステム開発を行うことで、大幅な工数削減だけでなく、現場の事情に即した対応が可能という事例ありました。
上場企業の多くがノーコードツールを採用していることもあり、フリーランスで活動するエンジニアやデザイナーもノーコードツールやローコードツール案件へ対応できると、活躍の幅も広がります。
ノーコードツールやローコードツールを利用したDX化で重要なのは、自社で保有しているデータを別の視点で活用することでした。
自社のデータの価値に気づくためには、業界外や社外の視点が必須でした。
是非、ノーコードツールを活用して、新規事業開発を行ってみてください。
皆様の事業の成功を心より応援しております。
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アジマッチ有限会社(https://asimatch.com) 社長。基幹システムと連携したWebサービス開発から、AIを利用した機械学習の設計、開発、人材育成まで幅広い業務実績。最近は、スタートアップ企業のマネジメント業務のお声がけいただくことが多いです。