突然の災害に備えるコアサーバー活用法

2022年2月21日User Note

この記事を読むと役に立つと思われる方

  • コアサーバーが災害時に使えるのか気になる
  • 非常持ち出し袋に想い出の品を詰め込んだら重量オーバー
  • 自分の身に何かあった時に自動メール返信する方法を確認したい
  • サーバーに自分専用の連絡経路や情報集積所を持っておきたい
突然の災害に備える
バリューロボくんとユーザーゆうちゃん

 どうもこんにちは。地震速報を見聞きする度に「いつまでもあると思うな親と金、ないと思うな病気と災難」という戒めが心をよぎる、いちユーザーです。いざという時の為に備えはしておくものの、避難時に持てる荷物の量には限界があるわけで。しかし自宅とは別の場所に、大事なデータを保管しておけば多少は余裕と安心感!連絡方法も整備しておけば、役に立つかも…?

というわけで今回は、「コアサーバーを活用して災害に備える!」をテーマに便利そうな機能あれこれを紹介したいと思います!

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保管するもの探していたら、むしろ残っていると恥ずかしいデータ発見したわ…昔作ったラブポエムとか!
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人間の心は複雑怪奇アルなあ…ロボにとってはデータは全部数字の集まりアル

コアサーバーV1は契約時に、サーバーの場所が選べる!

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さてと、やっぱり気になるのは保管場所よね。コントロールパネルにログインして、コアサーバーの管理・購入ページを開いてみると…
リージョン確認してみた
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V1もV2も東日本で契約していたわ。何となく
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V1はリージョン選択出来るアルが、東日本(東京)のところにおすすめ表示があるアルから、特に気にしないユーザーはそっちを選んでいそうアルな
コアサーバーV1のリージョン選択サービス

 リージョンでは、データの設置場所を東日本(東京)西日本(大阪)のどちらにするか選べます。どちらのリージョンでもおおきな変化はありませんが、お住まいの地域に近いリージョンを選択すると、サイトの表示スピードが速くなる場合があります。(コアサーバーV1アカウント取得・作成画面の解説文より引用)

参考リンク:コアサーバー機能一覧>リージョン選択

V1のリージョン選択項目がある契約画面
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今のところ、V2はリージョン選択出来ないのね。もし災害対策目当てでバックアップ用サーバー選ぶなら、自分の家がある地域とは別の場所で契約した方が安全かな?
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単純に考えればそうアルな
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西日本にして契約した事無かったから、試しにやってみるわ。あれ?リージョンで西日本を選択しても、希望アカウント名のプルダウンで冒頭がmのサーバー選択すると東日本で契約した事になっちゃうよ???
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西日本のサーバーは冒頭がomだからそっちを選んで取得するアル!oが付いているのは単純に場所が大阪(OSAKA)だから。分かりやすい!
V1サーバ選択プルダウンの図
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それにしても、西日本のサーバー数少なくない?圧倒的東京!もうかりまっか?
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ぼちぼちでんな。V2の大阪リージョン開設はまだ目途も立ってないアル…
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あまり考えたくないけど、首都直下地震が来ると東京、南海トラフ巨大地震が来ると大阪がピンチ?
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今は日本のどこで地震が発生してもおかしくないアルが、どの程度ピンチになるかは災害の場所と規模で変わりそうアルな
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関東のユーザーは、念の為西日本リージョン契約するのもありかも…?
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バックアップは数が多い方が安全アルからね!
東日本V2と西日本V1を契約した例

重い想い出の保管場所

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想い出のあれこれは、無くしたらもう見られないから大事にしたい…。でもそういう情報や写真は、プライベートなものも多いのよね!パスワードを使って見られるような自分だけのサイトを作りたいけど、どうすればいいかしら
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さくっとやりたいなら、ベーシック認証アルね。あ、設置するサイトにはSSL設定するのをお忘れ無くアル
SSL設定していないサイトでベーシック認証しようとすると…

 ブラウザによっては、以下のように「パスワードは暗号化されずに送信されます」という警告が出ます。マニュアルを確認して設置するサイトにSSL設定しておきましょう!

SSL未設定サイトでの認証画面

V1サーバー無料SSLの新規設定マニュアル

https://help.coreserver.jp/manual/v1/security-free-ssl/

※V1では「サーバー付属のドメイン」「「Main」に設定されたドメイン」には無料SSL設定出来ないので、サブドメインを取得するなどして設定しましょう。

V1コントロールパネルでサブドメイン取得して
サブドメインを無料SSL設定した例

 なおSSL設定したサブドメインのhttp://リンクをhttps://へリダイレクトしたい場合、サブドメインのフォルダに以下の.htaccessを設置しましょう。

コアサーバーV1でhttp→httpsリダイレクトする.htaccessの記述

RewriteEngine on
RewriteCond %{HTTPS} off
RewriteRule ^(.*)$ https://tekitouname.site/$1 [R=301,L]
  1. テキストエディタに上記を貼り付け、コード3行目tekitouname.site(赤字部分)を、コアサーバーV1でhttps設定したドメインに書き換えます。
  2. ファイル名を「htaccess.txt」として保存します。
  3. FTPでアクセスして、public_html>ドメインフォルダ(https設定したドメイン)の中にhtaccess.txtを転送します。
  4. htaccess.txtの名前を.htaccessに変更します。
  5. これでコアサーバーV1にて、http://で繋いでもhttps://リダイレクトするようになります。

参考にさせて頂きましたサイト様:XREA&コアサーバーの使い方ウェブサイトを常時SSL化する手順

V2サーバー無料SSLの新規設定マニュアル

https://help.coreserver.jp/manual/v2/security-free-ssl/

SSL設定済サイトでの認証画面。保護されて安心!

ベーシック認証でプライベートサイト作成

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ドメインは通常のサイト運営にも使っているけど、新たにドメイン取得しなくてもプライベートなサイト作れるかしら?
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じゃあ仮にmysosという名前でフォルダを作って、そこだけベーシック認証するようにしてみるアル。V1とV2では設置方法が違うから、注意するアルよ
コアサーバーV1ベーシック認証マニュアル&mysosフォルダ設置手順

https://help.coreserver.jp/manual/v1/basic-auth/

  1. /public_html/ドメイン名/ の領域にmysosフォルダをアップロードします。
  2. 上記マニュアル、【手順1〜7】を実行します。
  3. 上記マニュアル、【手順8.FTPで「htaccess.txt」をアップロード】の際 /public_html/ドメイン名/mysos の領域にhtaccess.txtをアップロードします。
  4. 上記マニュアル、残りの手順を実行します。
コアサーバーV2ベーシック認証マニュアル&mysosフォルダ設置手順

https://help.coreserver.jp/manual/v2/basic-auth/

  1. /domains/ドメイン名/public_html/ の領域にmysosフォルダをアップロードします。
  2. 上記マニュアル、【手順1】で作成するhtaccess.txtの一行目を次の様に書き換えます。AuthUserFile /home/アカウント名/domains/ドメイン名/public_html/mysos/.htpasswd
  3. 上記マニュアル【手順2】を実行し、【手順3】FTPからファイルをアップロードの際 /domains/ドメイン名/public_html/mysos/ の領域に作成した「htaccess.txt」「htpasswd.txt」をアップロードします。
  4. 上記マニュアル、残りの手順を実行します。

これで https://ドメイン名/は通常運営、https://ドメイン名/mysos/の閲覧はベーシック認証が必要というサイト構成になります。

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ロボがmysosフォルダの中に作ってくれた見本サイトを開いて見たけど、今時珍しいくらいデザイン皆無じゃない?これ
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震災時は回線が貧弱だろうから「シンプル・イズ・ベスト」アル!各自必要な情報を記述して参照出来るようにしておけば便利アルよ

V1とV2ではちょっぴり違う!メールの自動返信仕様確認

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大規模災害じゃなくても大変な事になった場合、問い合わせメールが来る度に連絡するのは骨が折れそう…
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コアサーバーでドメインメールを使っているなら、自動返信機能を利用すればいいアルね
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今まで使った事無かったけど、試しに弄ってみようかしら
コアサーバーV1のメール自動返信機能

コアサーバーV1マニュアル>メール>メールの新規作成

https://help.coreserver.jp/manual/v1/mail-create/

メール設定で自動返信「する」を選択すると、返信用文章を記述するテキストボックスが出現します。

V1メール自動返信の特徴

  • 自動返信のメールアドレスは必ず「autorespond@ドメイン名」になる
  • 自動返信メールのタイトルは、「Re:元の件名」になる
  • 返信の頻度は選べない(互いの回線速度にもよるが、大体即時返信)
コアサーバーV1のメールアドレスを自動返信にした場合のやりとり例
コアサーバーV2のメール自動返信機能

コアサーバーV2マニュアル>メール>メールの自動返信設定の作成

https://help.coreserver.jp/manual/v2/mail-autoreply/

V2メール自動返信の特徴

  • 自動返信のメールアドレスは自動返信設定したメールアドレスになる
  • 設定済みのドメインメールアドレスに自動返信設定出来る他、自動返信設定だけで新しいドメインメールアドレス(自動返信専用メールアドレス)を設定出来る
  • 自動返信メールのタイトルの最初の言葉を設定出来る。何も設定しなければ、デフォルトでAutoreplyが入力されているので「Autoreply: "元の件名"」になる
  • コンテンツタイプをHTMLメール(text/html)かテキストメール(text/plain)か選べる
  • 返信の頻度を「1,10,30分、1,2,6,12時間、1,2,3,4,5,6,7日」から選べる
コアサーバーV2のメールアドレスを自動返信にした場合のやりとり例
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V2では選べる項目が増えているのね!知らなかったわ
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フフフ…どちらも届いたメールを別所に転送出来るから、必要に応じて利用するといいアルよ!

自分専用連絡サイトを作ってみる

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身内はSMSで連絡すればいいけど、緊急用に自分専用SNSみたいなものもあるといいなー。動作が軽いとなお良し!
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それっぽいフリーのCGIを探して、設置してみるのはどうアルか?

というわけで探してみたところ、いい感じのCGIを見つけましたので紹介させて頂きます!

お手軽マイクロブログCGI「てがろぐ」(Tegalog)

https://www.nishishi.com/cgi/tegalog/

スキン式で複数ユーザ対応。コアサーバーV1、V2共に動作確認済み。CGIの設置方法閲覧やダウンロードは、上記のリンクからどうぞ

設置上の注意点

  • tegalog.cgi 内の1行目は弄らずそのままでOK
  • パーミッションはsuEXEC
SNS風スキンを使って連絡している例
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RSSフィードもあるから、RSSリーダーに登録しておけばわざわざ見に行かなくても最新投稿をチェック出来るわ!…と思ったら、ベーシック認証かけてあるブログサイトのRSSはエラーになるんだけど!どうしよう
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実は裏技を使えば、大丈夫アル!
ベーシック認証されたサイトをRSSリーダーに登録する方法

  1. ベーシック認証が掛かっているサイトのRSS登録リンクをコピーします。
  2. リンクの://の後に、ベーシック認証のID:パスワード@を記述します。例えば、https://tekitou.site/tegalog/tegalog.cgi?mode=rss&IDがroboパスワードがVjjiFtZsiqXQならhttps://robo:[email protected]/tegalog/tegalog.cgi?mode=rss& と記述します。
  3. ベーシック認証のIDとパスワードを記述したリンクを、RSSリーダーに登録します。
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わーこれは便利!だけどリンクでIDとパスワードが丸わかりだから取り扱いには要注意ね!
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当然、共有パソコンのRSSリーダーには登録しない方がいいアルよ

実際に災害に遭われた方の意見を読んでみると

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結局「スマホが使えなかったので、人探しには紙とペンと写真が役に立ちました」という状況になるかもしれないから、重要なものは直ぐ参照出来るように印刷して避難袋に入れておく方がいい気がしてきたわ
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電源要らない点でアナログは最強アルからなあ…今やネットもライフライン故、災害後は早い復旧を期待したいところアルが
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備えあれば憂いなしっていうし、やれる事はやっておくわ!
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コアサーバーは、いざという災害の為に対策が整ったデータセンターにて運用されているから皆さん活用よろしくアルよ!

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ユーザーノートの記事は、弊社サービスをご利用のお客様に執筆いただいております。

執筆者:菜野 蘭様

えがきこむ(https://egaki.com/)主催。1997年から趣味でホームページを作って作品発表しています。Macを使い、テキストエディタでタグ打ちしてFTPでアップロードする派。

Posted by admin-dev


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