AWS・Azure・GCPの3大クラウド比較!違いや強み・料金を簡単に解説

2021年11月17日サーバー

「AWS、Azure、GCPのそれぞれの違いはあるの?」

このような疑問をお持ちではないでしょうか。

昨今、IT業界の大きな流れとして、オンプレミスからクラウドへ移行が進んでいます。

オンプレミスとは、自社で所有・運用するサーバーのことです。一方のクラウドは、ネット回線を介したサーバーやストレージなどを指し、既に多くの企業やサービスで導入されています。

弊社も例外ではなく、一部のシステムでクラウドを利用しています。

そこで改めて、クラウドサービスについて以下の点をまとめてみました。

ぜひ参考にしてください。

3大クラウドサービス(AWS・Azure・GCP)比較表

  AWS Azure GCP
運営元 Amazon Microsoft Google
料金体系 従量課金制 従量課金制 従量課金制
リージョン
(日本国内)
東京・大阪 ・東日本(東京・埼玉)
・西日本(大阪)
東京・大阪
ストレージ ・Amazon S3
・Amazon S3 Glacier
・Amazon EFS
など
・Azure Storage(BLOB)
・Azure Archive Storage
・Azure Files
など
・Google Cloud Storage
・Google Cloud Storage(Coldline)
・Cloud Filestore
など
データベース ・Amazon RDS
・Amazon SimpleDB
など
・Azure Database for MySQL
・Azure Table Storage
など
・Cloud SQL
・Cloud Datastore
など
セキュリティ 多数の第三者認証あり 多数の第三者認証あり 多数の第三者認証あり
特徴 ・クラウドの中でトップシェア
・継続的に値下げあり
・日本語サポートあり
・中小・ベンチャー企業で利用が多い
・AWSに次いでシェアが多い
・WindowsやOfficeとの親和性が良い
・オンプレミス環境との連携がしやすい
・大企業で使われる傾向にある
・Googleのサービスと連携が可能
・AI・機械学習に強み
・ビッグデータの解析が得意
・日本語の情報が少ない

3大クラウドサービス(AWS・Azure・GCP)を比較してみました。それぞれの詳しい内容は、次の章で1つずつ見ていきましょう。

AWS(Amazon Web Services)の概要

  AWS
運営元 Amazon
料金体系 従量課金制
リージョン
(日本国内)
東京・大阪
ストレージ ・Amazon S3
・Amazon S3 Glacier
・Amazon EFS
など
データベース ・Amazon RDS
・Amazon SimpleDB
など
セキュリティ 多数の第三者認証あり
特徴 ・クラウドの中でトップシェア
・継続的に値下げあり
・日本語サポートあり
・中小・ベンチャー企業で利用が多い

AWS(Amazon Web Services)は、クラウドの中でもトップシェアを誇るサービスです。

仮想サーバーやデータベース、インフラやドメインなど200以上のサービスがあり、システム運用やアプリ開発に必要な機能はすべて揃っていると言っても過言ではありません。それらの機能の中から必要なものだけを組み合わせて利用できます。

また、AWSのほとんどのサービスでは日本語のサポートがあり、導入にあたっては相談窓口もあるので安心です。

Azure(Microsoft Azure)の概要

  Azure
運営元 Microsoft
料金体系 従量課金制
リージョン
(日本国内)
・東日本(東京・埼玉)
・西日本(大阪)
ストレージ ・Azure Storage(BLOB)
・Azure Archive Storage
・Azure Files
など
データベース ・Azure Database for MySQL
・Azure Table Storage
など
セキュリティ 多数の第三者認証あり
特徴 ・AWSの次にシェアが多い
・WindowsやOfficeとの親和性が良い
・オンプレミスとの連携がしやすい
・大企業で使われる傾向にある

Azure(Microsoft Azure)は、AWSに次いでシェアが多いクラウドサービスです。

100を超えるサービスを提供しており、WindowsやLinuxの仮想マシンを、CPUやメモリと組み合わせて使うことも可能です。

ネットワーク・ストレージなどのインフラから、セキュリティ・ID認証なども提供されています。

WindowsやOfficeとの相性が良く、オンプレミスのシステムをクラウド上へ移行しやすくなっているのもAzureの特徴です。

Azureは比較的大企業で導入されることが多いです。

GCP(Google Cloud Platform)の概要

  GCP
運営元 Google
料金体系 従量課金制
リージョン
(日本国内)
東京・大阪
ストレージ ・Google Cloud Storage
・Google Cloud Storage(Coldline)
・Cloud Filestore
など
データベース ・Cloud SQL
・Cloud Datastore
など
セキュリティ 多数の第三者認証あり
特徴 ・Googleのサービスと連携が可能
・AI・機械学習に強み
・ビッグデータの解析が得意
・日本語の情報が少ない

GCP(Google Cloud Platform)は、YouTubeやGmailにも使われているインフラがベースとなっているサービスです。

ソフトウェア開発や実行基盤など、IaaSやPaaSを中心に提供しています。

データ分析や機械学習に強みがあり、画像分析やテキスト翻訳、音声からテキストへ変換するAPIなどのサービスもあります。

AWSと比べると、日本語の情報が少ない点がGCPのデメリットです。

クラウドサービス(AWS・Azure・GCP)のメリット・デメリット

ここからは、クラウドサービスを利用するメリット・デメリットをお伝えします。

ホスティングのレンタルサーバーと比べた場合の特徴を挙げていきますが、レンタルサーバーと共通する項目も一部あります。

クラウドサービス(AWS・Azure・GCP)のメリット

クラウドサービスのメリットは、主に以下の6つです。

  1. 初期セットアップが不要
  2. 初期費用0円
  3. リソース変更ができる
  4. 可用性の構成が組みやすい
  5. 最新の技術を使える
  6. root権限を利用可能

1. 初期セットアップが不要

物理サーバーやネットワークの準備など、初期セットアップが不要な点はレンタルサーバーと同様に、クラウドサービスにおいてもメリットです。

2. 初期費用0円

費用に関してはほとんどのクラウドサービスが従量課金制となっており、登録料などの初期コストがかかりません。この点は、契約時に初期費用のかかるレンタルサーバーとは異なります。

3. リソース変更ができる

クラウドサービスでは、CPUやメモリ容量などを利用する分だけ割り当てることが可能です。一時的に容量が多く必要になる場合や、反対に事業縮小を行う場合など、リソース変更を容易にできます。

4. 可用性の構成が組みやすい

可用性とはシステムエラーなどで停止させずに稼働し続けることを言います。たとえばAWSのストレージでは99.9%の可用性が保証されています。

5. 最新の技術を使える

クラウドサービスでは、ユーザーが自分でバージョンアップする必要もなく、最新の技術を使える点もメリットです。新しい技術や高度なセキュリティ対策が採用されています。

6. root権限を利用可能

root権限とは、サーバーの管理権限です。メールアカウントの発行やアクセス制限を行えます。

クラウドサービス(AWS・Azure・GCP)のデメリット

クラウドサービスの利用には、デメリットも3つあります。

  1. オンプレミスよりコストがかかる場合がある
  2. 自由度が高すぎる故に設定が難しい
  3. セキュリティが自己管理

クラウドは従量課金制のサービスが多いため、一概にオンプレミスより安いとは言えません。使う容量によっては、定額制のサーバーの方がコストを抑えられる場合もあります。

また、大規模運用・高度な冗長化が必要なシステムであればクラウドは便利ですが、要件定義やセキュリティ対策が必要です。

メリット・デメリットをふまえると、クラウドは必要な機能を自分で選びたい人や開発を行う人、Webサービスを提供する企業などに向いています。

Webサイト・ブログ運営にはレンタルサーバーがおすすめ

ここまでの内容をふまえると、中・小規模のWebサイトやブログを運営するなら、クラウドサービスよりもレンタルサーバーの方がおすすめです。

レンタルサーバーはクラウドサービスと比べて、以下のメリットがあります。

  • メンテナンスやセキュリティはサーバー会社側で対応
  • スペックの費用対効果が高い
  • コントロールパネルがあり、操作・運用が簡単
  • 情報が多い

レンタルサーバーの管理は基本的にホスティング会社が行います。そのため、メンテナンスやセキュリティ対策を任せられるのが大きなメリットです。

高機能のサーバーを月額数百円で使えるところも多く、費用対効果も高いです。また、初心者でも操作しやすいように、管理画面が整っています。

多くのWebサイト(特にWordPress)はレンタルサーバーで開設されているので、操作方法や困ったときの対処法などの情報も多く得られます。

上記のメリットにより、開発目的ではなくWebサイト運営のためのサーバーなら、レンタルサーバーで充分と言えます。

なお、弊社が提供するコアサーバーのV2プラン(CORE-X)なら、高速化に対応したサーバーを月額399円から利用可能です。ぜひお試しください。

レンタルサーバーの種類や特徴については「レンタルサーバーとは?初心者のWordPressブログ開設におすすめの種類や仕組みも説明」で、さらに詳しく解説しています。

まとめ

AWS・Azure・GCPなどのクラウドサービスは、開発からシステム運用までに必要な機能が揃っている点がメリットです。状況に合わせてリソースを変更できる自由度があるため、大規模開発やWebサービスの提供を行う企業などに向いています。

一方で、個人で扱うには管理やメンテナンスが難しいとも言えます。Webサイトやブログ開設の用途であれば、クラウドよりもレンタルサーバーの方が使いやすくおすすめです。

弊社のコアサーバーであれば、高機能のサーバーが月額399円から利用できます。30日間の無料体験期間もあるので、まずはお気軽に試してみてください。

▽キャンペーン開催中!
コアサーバーでは、V2プランとドメインの同時申し込みで
ドメインが実質0円(年間最大3,882円お得)になるサーバーセット割特典、
V2プランが初期費用無料15%OFF(月額390円→331円)ブラックフライデーセール
を展開中です。
是非、お得なこの機会にご利用ください!
最新のキャンペーンは
こちらから

超高速化を実現するレンタルサーバー CORESERVER

Posted by admin-dev


service

Value Domain
ドメイン取得&レンタルサーバーなら
Value Domain
ドメイン登録実績600万件を誇るドメイン取得・管理サービスと、高速・高機能・高品質なレンタルサーバーや、SSL証明書などを提供するドメイン・ホスティング総合サービスです。
目次へ目次へ